工業用フィルター以外のろ過素材
工業用フィルターの交換や設置を検討しているご担当者の方のために、ここではろ過素材をピックアップ。一般的に使われているいくつかの素材の特徴と、取り換える目安について、わかりやすくご紹介していますので、選定の参考にお役立てください。
ろ布
使用した後も洗浄することで繰り返し使える布ろ材は非常に経済的。数多くの種類があり、糸の素材や織り方によってその性能も大きく変わりますので、それぞれの特徴を知ったうえで目的に合ったろ布を選ぶことが重要です。
ろ布に使われている素材の特徴
- ポリエステル
- ポリプロピレン
- ナイロン(ポリアミド)
- 芳香族ポリアミド(アラミド)
耐熱性が高い素材で、常温から130℃程度まで使用できますが、アルカリ性に弱いのが特徴。
耐薬性が高い素材で、酸性・アルカリ性を問わず使用できますが、耐熱性が弱いのが特徴。
アルカリ性に強い素材で、摩耗にも抵抗性が高いので安定して使用できますが、酸には弱いのが特徴。
Engineering plasticに分類され、100℃以上の環境でも49MPa以上の強度と2.5GPa以上の弾性率を持つなど、特に強度に優れているのが特徴。
ろ布を取り換える目安
ろ布は繰り返し使えるものの、消耗品のため、取り換える必要があります。以下では、ろ布を取り換えるタイミングについて解説します。これからろ布を導入しようと検討している方は、あらかじめ取り換えのタイミングを知っておきましょう。ろ布が破れてしまった
ろ布が破れたら、寿命だと考えましょう。すぐに破れてしまうと感じる場合は、ろ過するものに対し、ろ布の目の細かさが合っていない恐れも。状況に適したろ布を選びましょう。
目詰まりを起こしている
ろ布は、糸の間に粒子が入り込み、目詰まりを起こします。洗浄して粒子が取れれば、続けて使用できますが、洗浄しても目詰まりが解消されない場合は、寿命と捉えて、取り換えましょう。
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ウェッジワイヤー
スクリーン 2選
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