工業用フィルターのメンテナンスを楽にするには
こちらでは、工業用フィルターのメンテナンスを楽にするためのコツを紹介しています。工業用フィルターを検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
自己洗浄式の逆洗洗浄式に変更
現在使用しているフィルターが解放洗浄式の場合は、フィルター自体が洗浄機能を持つ自己洗浄式に変更することで、メンテナンスの手間の低減が可能です。自己洗浄式の代表的な例としては逆洗洗浄式で、通常の流れと逆方向に流体を流すことでフィルターに捕捉されたゴミを流すというもの。
内から外へと流体を流している場合はフィルターエレメントの内側にゴミが溜まります。そのため、洗浄時だけ外から内へと流体を流すことによって、エレメントからゴミがなくるという仕組み。
逆洗した液体を通常ラインへ流してしまうとゴミが戻ってしまいますので、洗浄液を外に排出するラインを設置する必要があります。
逆洗機能が付随したフィルターであれば、流体の出入口とは別に逆洗液出口がついていますので、そこに逆洗液用の配管を接続。逆洗ライン上に解放洗浄式のフィルターを配置すると、逆洗液内のゴミまでも取り除くことができます。
また、逆洗ライン上のフィルターのメンテナンスの際は、メインのラインには影響しません。そのため、メインのフィルターのメンテナンス頻度を軽減することができるだけでなく、ラインの稼働率も維持できるというメリットがあります。
逆洗洗浄式が設置できない
ケース
ランニングコストを抑えたい場合は、利用状況に応じたコストダウンの方法を下記から選んでください。
- 取り除きたい物体が10μ以上で、カートリッジフィルターを利用している場合
→プレフィルターの利用を検討する - 取り除きたい物体が10μ以下で、カートリッジフィルターを利用している場合
→カードリッジフィルター前に粗ゴミを取るプレフィルターを設置して、カートリッジの交換頻度を下げる - 金属フィルターを定期的に変更している場合
→耐久性の高いプレフィルターを利用する
楽にするにはプレフィルターの
設置もおすすめ
取り除きたい物体が10μ以上の場合は、カートリッジフィルターをプレフィルターに切り替えることで、ランニングコストを低減できます。もし現在カートリッジフィルターを利用していて、取り除きたい物体が10μ以下の場合は、引き続きカートリッジフィルターを活用しましょう。
プレフィルターは手前の荒ゴミを取るため、カートリッジの交換頻度が下がり、メインフィルターも長持ち。結果として、ランニングコストの削減にもつながるのです。まずは費用対効果の検証をおすすめします。
ウェッジワイヤー
スクリーン 2選
ウェッジワイヤースクリーンは、V字型の金属ワイヤーでできている目詰まりしにくいフィルターです。
流体の中に含まれる微細な異物を効率よく除去でき、洗浄しやすく耐久性も高いといった特徴があります。
ここでは、特に「SS(浮遊物質)」や「砂利・砕石」除去に特化したフィルターを手がけるメーカー2社をご紹介します。