フィルター系
フィルター系について、深層ろ過タイプの不織布・繊維積層、多孔質、焼結金属、焼結金網フィルター。表面ろ過タイプのろ紙・ろ布、メンブレン、中空糸、メッシュ金網、ウェッジワイヤースクリーンタイプについてご紹介します。
フィルター系とは
フィルター系とは、液体をろ過するときに使われる工業用フィルターのこと。工業用フィルターには、デプスタイプやサーフェスタイプといったさまざまな種類があるので、液体と除去したい物質に合わせて選ぶことが必要です。
様々な形式・寸法・材質があり、外径約60~70mm程度、長さ250~1000mmの円筒形状物が普及しています。ろ過方法は主に、厚みを出して内部で異物をろ過するデプスタイプ(深層ろ過型)と表面で異物を取り除くサーフェスタイプ(表面ろ過型)があります。
深層ろ過タイプのフィルターには不織布・繊維積層、多孔質、焼結金属、焼結金網があり、表面ろ過タイプはろ紙・ろ布、メンブレン、中空糸、メッシュ金網、ウェッジワイヤースクリーンタイプがありますので、詳細を見ていきます。
デプスタイプ(深層ろ過)
フィルターの外側から内側に向かって段々狭くなり捕集。精度を調節しているのでろ過面積が大きく捕集量が多く、粗ろ過・普通ろ過に適しています。フィルターには不織布・繊維積層や多孔質、焼結金属、焼結金網などがあります。
不織布・繊維積層フィルター
2~3種類の繊維径と密度の異なる金属短繊維不織布を組み合わせたろ材で、用途により不織布の組み合わせや単位面積当たりのろ材の質量を変えます。金属ろ材の中では密度が高く、小さい孔径があるので溶解ポリマー中のゲルの除去に適しています。
多孔質フィルター
ポリエチレンやポリプロピレン等を均一に樹脂粉末化して焼結したフィルターのことです。連続した多孔質体で耐薬品性に優れており、濾過材、吸音材、含浸材、流動材、散気管等にも幅広く使用されています。
焼結金属フィルター
金属粉末を成形して焼結して製作された製品です。主な利点は、強度と破壊靭性、高圧および高温機能、高い耐熱衝撃性、耐食性、洗浄性、全溶接アセンブリ、そして長い耐用年数です。
焼結金網フィルター
各種の金網を重ね合わせて、金網の線と線を溶着させて一体構造化されたフィルターです。ろ孔の形状は、各層の金網によって網目を互いに分断することができ、微細かつ均一な過構造を形成することができます。
サーフェス(表面ろ過)タイプ
濾材の目の細かさを通り抜けて捕集するのでろ過面積が狭く捕集量は少ないですが、プリーツ状にしてろ過面積を増やしています。ろ過する対象の異物が比較的小さく、化学薬品やRO膜を使用した純水製造等の一次ろ過などに多く用いられます。
ろ紙・ろ布フィルター
一般的なろ材の中でろ紙は安価で種類が多く、自由な発想で使え、経済的に少量の精密ろ過も可能です。ろ布は広く使われるポリエステルや、耐薬性が高いポリプロピレン、アルカリや摩擦に強いナイロン、耐熱性のある芳香族ポリアミドなどがあります。
メンブレンフィルター
材質が多種多様で、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PES(ポリエーテルスルホン)、ナイロン、セルロース混合エステル、ポリプロピレンなどがあります。
中空糸フィルター
細いストロー状のポリエチレン繊維を束ねた構造で、そこで不純物の粒子を吸着させるフィルターです。原理は活性炭と同じですが、小さな容積の中により大きなろ過面積が得られるため、装置がコンパクトで済み、広く使われています。
メッシュ金網フィルター
太い縦線を少量、細い横線を多く織り込み、畳状に金網を織り上げて高圧力でも優れた耐久性を保ち、低圧力でも濾水できます。産業機器、自動車部品、医療機器、空調、家電、食品等用途も広く、材質はSUS、銅、ニッケル等が使用されます。
ウェッジワイヤースクリーンタイプ
逆三角形の断面形状をしたウェッジワイヤーを等間隔に並べて接合しており、用途に適したスリットを形成させて目詰まりが少なく、強靭で高精度な多目的なスクリーンです。業種や場所に関わらず使用することができます。
ランニングコストを抑えるには
上記のように、カートリッジフィルターにはそれぞれ材質や特徴の違うフィルターが揃っているとわかりましたが、どのタイプであっても定期的な交換やメンテナンスは必須です。プレフィルターを設置することで、ろ過精度をより長期間保ち、耐久性を高め、メンテンナンスの工数やかかる費用を半分程度まで圧縮できる場合があります。一度、費用対効果の検証をおすすめします。
SSや砕石の除去に強い
用途特化型2社をご紹介!
「工場やプラントで「SS(浮遊物質)が排水処理で残ってしまう」「砂利・砕石処理で目詰まりや破損が起きる」といったお悩みはありませんか?
ここでは、そうした現場ニーズに特化してフィルターを提供している注目の2社をご紹介します。
- ▼このような課題におすすめ▼
- 微細なSSまで除去したい
- 高耐久性が必要(砕石処理・粉砕ラインなど)
用途が明確な方は、この2社からの選定で効率よく導入できます!
引用元:東洋スクリーン工業株式会社公式HP
https://www.toyoscreen.co.jp/
| 除去対象 | SS(浮遊物質)・微細な固形分(〜5μm対応) |
|---|---|
| 想定使用環境 | 排水処理設備(食品・化学・医薬品工場など) |
| 主な構造 | 傾斜スクリーン構造(ステンレス製) |
| メンテナンス性 | 高圧洗浄で清掃可能/長寿命・交換頻度少なく保守コスト削減に貢献 |
| 導入実績 | 食品・化学・製薬業界などで採用実績あり |
- 排水中の微細なSSが原因で困っている
- 処理後の水質基準が厳しく、精密ろ過が求められる
- バルキングやスライム詰まりによる設備停止を減らしたい
- 食品、化学、医薬品工場の排水処理設備を強化したい
引用元:株式会社安藤スクリーン公式HP
https://ando-screen.co.jp/
| 除去対象 | 砂利・砕石・骨材(10mm〜数cm) |
|---|---|
| 想定使用環境 | 採石場、骨材工場、建設残土処理施設など |
| 主な構造 | 全溶接ステンレス構造(高耐久ワイヤースクリーン) |
| メンテナンス性 | 高耐久設計により交換頻度が低く、5〜10年使用可能 |
| 導入実績 | 全国の骨材関連企業、建材工場、リサイクルプラントなど |
- 砕石や骨材の除去設備を探している
- 設備の摩耗・破損が激しく、耐久性を最重視したい
- 現場の水量や設置傾斜などに応じた個別設計が必要
- 粉砕ライン・残土処理施設など過酷な環境に導入したい
